Profile


札幌の介護と子育ての同時進行・ダブルケア専門家 野嶋 成美です。

私のダブルケアの活動は私自身の15年間のダブルケアの経験が基になっています。

ダブルケアのことをたくさんの人に知ってもらい、ダブルケアが特別な問題ではなく身近な問題であると認識してほしい、そしてすべての人に自分事としてとらえてほしいと思っています。

 

ダブルケアでも、介護をしていても、子育てしていても、寝たきりでも、認知症でも、介護が必要な状態でも、障がいを持っていても、子どもでも、高齢者でも、全ての人に優しい世界になってほしいと願っています。

そのためにも、ダブルケアを選択しても自分らしく生きることができ、家族が笑顔になれる社会を目指して、活動を続けております。

 

どうぞよろしくお願いします。

15年間ダブルケアを経験した介護コンサルタントの野嶋成美です。

資格:日商簿記1級、介護2級ヘルパー



ダブルケアの活動のきっかけ


 

2008年に母を、2015年に父を亡くし

子どもたちも成人し
介護も子育ても卒業しました。

父を看取り後始末を終えた頃、
新聞でダブルケアの特集を読みました。
私もダブルケアだったことをこのとき初めて知ります。

これから増えるダブルケアの状況をサポートをする体制を整えたい。
私のダブルケアの経験をいかして何か出来ないか。
すぐに活動できる場を探しますがありませんでした。
そもそもダブルケアという言葉を知っている人がいませんでした。

「まずは認知度を高めないと。」
今考えると無謀なのですがその時は必死です。
ひとりで活動を始めることにしました。

はじめは手探り状態で私の思いを会った方にただ伝えていました。
ブログを書き、ホームページを作り、
だんだんとSNSでの発信を始めました。
そうしていると徐々に勉強会や取材の依頼が入るようになりました。

現在は講座や勉強会を開き、
ダブルケアの認知度を高める活動を進めています。
同時に全国でダブルケアの支援活動をしている方たちとつながって
情報交換をしています。


亡くなった父から学んだこと。だから私は前を向いていける!


札幌に生まれ四姉妹の長女として育ちました。

父は転勤族で、札幌を中心に北海道内を転々としました。

結婚して横浜に移り2 人の子供に恵まれます。
子どもたちが幼稚園に通ってる頃、雪道で父は転び頚椎を損傷。
寝たきりになってしまいました。

父が寝たきりになったのは2000年。
介護保険制度が始まった年です。
制度のため救急で運ばれた病院には長くはいられません。
ソーシャルワーカーさんに「自宅でみれるのなら札幌市内の施設を探せるが、自宅で介護するのが無理なら地方の施設になる」と言われました。

父は体が動かないだけで頭はしっかりしています。

神経質な性格だったので、毎日の家族のフォローが必要でした。
地方では毎日お見舞いに行くのは難しい。
でも自宅で心臓の悪い母一人で介護するのも無理です。
私は札幌に戻ることを決意し、父の介護のため夫に転勤してもらいました。

札幌に戻り自宅をバリアフリーの二世帯住宅に建て替えて、父を自宅に迎えました。
それと同時に私は介護と子育てのダブルケアの状況になりました。
1年後に一緒に父を介護していた母も倒れ、ダブル介護に子育てとトリプルケアになった時期もあります。

父と母のダブル介護は6年、父の介護は、トータルで15年に渡りました。
ダブルケア中さまざまな問題が起こりました。
私自身も無理をし過ぎて体を壊しました。

そんな中でも父は、寝たきりになっても堂々と生きる姿勢を貫き、死に様をきちんと見せてくれました。
だから私は前を向いていけるのです。
寝たきりだったけど、15年間父と向き合えて、よかったと思うのです。
いま父には心から感謝しています。

カ・エルの想い


Ka・ELLE

 

寝たきりで車いすになった父を在宅介護するために、

私たち家族は横浜から引越し、

札幌の実家を2世帯のバリアフリーに建て替えました。

 

親と暮らし始めて1年ほどして、

今度は一緒に父の介護をしていた母が倒れてしまいます。

突然、両親の介護のキーパーソンになった私は目の前のことをやるのが精一杯。

どうしたらいいのか途方に暮れ、とても心細い思いをしていました。

 

そんなときに、夫が「家族みんながこの家に帰ってこれるように」と

家族の数のカエルが葉っぱに乗っている置物を買ってきてくれました。

その置物が私の心の支えになりました。

 

それから私は、家族が家に帰ってくるように、

カエルグッズを集めるようになり、いつしかカエル好きにもなっていきました。

結局、母はしばらくして亡くなり、父も家に戻ってくることはなく、

願いはかないませんでした。

それでも、カエルグッズをみるとつい買いたくなってしまいます。

 

またダブルケア中に「ELLE・グルメ」という雑誌が好きで年間購読していました。

写真が美しくって、見ているだけで癒されていました。(食いしん坊なのでw)

 

「ELLE」とは日本語で彼女という意味です。

「かえる」にも日本語でいろいろな意味があります。

 

笑顔に返る・空気を換える・私に還る・社会を変える・・・・次々と浮かんできました。 

そこで思いついたのがELLEとかえるを合わせた「Ka.ELLE(カ・エル)」

女性に向けて、「かえる」を提案していきたい私の思いにぴったり。

お気に入りのカフェで、私の活動のパートナーをしてくれている方と一緒に考えました。

 

 

・笑顔に返る

・空気を換える

・私に還る

 

この3つの意味を込めて、これからも「かえる」活動を続けていきます。

「Ka.ELLE」をどうぞよろしくお願いします。

 

Ka.ELLEのキャラかえる王子です

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